【軽トラック】積載量に決まりがあるのはなぜ?法律を遵守しよう!過積載対策を!
軽トラックにも最大積載量が定められています。しかし、知らずに運転している方は多く、過積載で突然罰則を受けて困惑する方もいらっしゃいます。
こちらでは、なぜ最大積載量の決まりがあるのか、罰則の内容や対策を交えて解説します。
なぜ最大積載量の決まりがあるのか
「軽自動車なのになぜ?」と思うかもしれませんが、軽トラックは大型トラックと同じ貨物車です。安全確保と道路保護のために、最大積載量が決まっています。
最大積載量と安全の関係
車は重たい荷物を運ぶほどに、様々な事故のリスクが高まります。
- 制動距離が延びる(ブレーキの利きが悪くなる)
- 衝突時の衝撃が大きくなる
- カーブで横転しやすくなる
- カーブで対向車線にはみ出しやすくなる
これらは特に顕著に表れる危険です。安全を守るために軽トラックを含む貨物車には、最大積載量が定められています。
最大積載量と道路の関係
公道や橋には使用目的が定められており、それに準じた強度で設計されています。そのため、過積載で重たくなったトラックが走ると、損傷する可能性があり危険です。
また、積み上げられた荷物が落下して事故に繋がる恐れもあるため、道路保護の観点からも最大積載量が定められています。
最大積載量に関する法律・罰則に該当する場合
貨物車の最大積載量は、法律で定められています。罰則は容量を超えた量によって変化し、荷主や運送会社に影響が及ぶ場合もあります。
課される罰則は、以下のとおりです。
超過した積載量 | 違反点数 | 罰金・罰則 |
---|---|---|
50% | 2点 | 3万円の罰金 |
50%~100% | 3点 | 4万円以下の罰金 |
100%以上 | 6点(免許停止) | 6ヶ月以下の懲役または10万円以下の罰金 |
軽トラックの最大積載量は350kgです。これには車両や運転手の重量は含まれません。しかし、大型家電や石材などの重量があるものを積むとすぐに満たしてしまう容量です。積み込む前に確認し、過積載にならないように分けて運びましょう。
過積載対策をするべき理由
過積載対策が必要な理由は、取り締まりの厳しさにあります。
2017年に国土交通省は、トラックの過積載対策強化を発表しました。様々な施策がとられ、2012年~2014年の間に取り締まった違反車両は、3割ほど増加しました。
「捕まるから対策しなくてはいけない」と考えるのも間違いではありませんが、「なぜ取り締まりが強化されたのか」を考えると、納得したうえで積載量を守ることができるでしょう。
過積載になった貨物車の走行は、道路を破損させる可能性があります。この問題はとても大きく、道路や橋が劣化する原因の9割が大型車両の過積載であると、国土交通省の試算で明らかとなったのです。
軽トラックは大型車両ではないかもしれません。しかし、強度の低い細い道や農道を走り続ければ、やがてひび割れや陥没を招くかもしれません。
道路と人々の安全を守るために、過積載対策は行うべきことなのです。
過積載が無駄な理由
過積載と分かっていて荷物を増やす理由のほとんどは、「運搬コストを下げるため」です。
しかし、この過積載のメリットは取り締まりの強化によって少しずつなくなってきました。過積載になった積み荷を受け取らない荷主や事業所が増えているためです。
特にスクラップを受け入れる製鋼所はトラックスケールで搬入車両の重量を測り、過積載となれば返品するのが基本となっています。
こうした背景から、軽トラックを含め過積載で運搬するメリットはほとんどなくなってきています。
抜け道は探せばありますし「バレなければコストが削減できる」というのはそのとおりかもしれません。しかし、取り締まりが強化されている現状では、リスクのほうが大きいといえます。
過積載に加え、高さ制限の超過に対する取り締まりも厳しくなりました。長尺物は斜めに立てかけると知らずに高さをオーバーすることがありますので気を付けましょう。
軽トラックの最大積載量を守って安全に運転しましょう
普通免許で運転できる軽自動車であることから、軽トラックは貨物車であるという認識が薄れてしまいがちです。最大積載量が法律で定められていること自体を知らない方も、多くいらっしゃいます。
過積載は事故や道路破損の原因になります。最大積載量を守ったうえでの安全運転を心掛けるようにしましょう。
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軽トラックの積載量を超過すると、法律によって運転手や荷主が罰せられます
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